Schizophrenia

統合失調症について

りすたくん
統合失調症とは?

統合失調症とは、現実とのつながりの喪失により考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く精神疾患です。

統合失調症は大きく3つの症状に分かれます。

  • 陽性症状:健康なときにはなかった状態が表れる
    主な症状) 妄想、幻覚、思考障害
  • 陰性症状健康なときにあったものが失われる
    主な症状) 感情の平坦化、思考の貧困、意欲の欠如、自閉
  • 認知機能障害:理解力が低下したり、記憶力が低下して、社会生活における問題解決能力が低下します。
    主な症状) 記憶力の低下、注意・集中力の低下、判断力の低下

統合失調症の原因はまだはっきりとわかってていませんが、一説では遺伝子などの遺伝的要因、脳内の情報を伝える神経伝達物質のバランスがくずれること、大きなストレスがかかることによる環境的要因、あるいは双方の要因によって起こると考えられています。

思春期から40歳くらいまでに発病しやすく約100 人に1 人がかかるといわれており、決して珍しくなく身近な病気であるといえます。

りすたくん
統合失調症を疑うサイン

周囲の人が気づくサイン

  • いつも不安そうで、緊張している
  • 悪口をいわれた、いじめを受けたと訴えるが、現実には何も起きていない
  • 監視や盗聴を受けていると言うので調べたが、何も見つけられない
  • ぶつぶつと独り言を言っている
  • にやにや笑うことが多い
  • 命令する声が聞こえると言う

その他のサイン

認知機能の障害
・日常生活における理解力が低下したり、記憶力が低下して、社会生活における問題解決能力が低下します。

会話や行動の障害
• 話にまとまりがなく、何が言いたいのかわからない
• 相手の話の内容がつかめない
• 作業のミスが多い

意欲の障害
• 打ち込んできた趣味、楽しみにしていたことに興味を示さなくなった
• 人づきあいを避けて、引きこもるようになった
• 何もせずにゴロゴロしている
• 身なりにまったくかまわなくなり、入浴もしない

感情の障害
• 感情の動きが少なくなる
• 他人の感情や表情についての理解が苦手になる

出典元:国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所【こころの情報サイトより】

統合失調症の特徴でもある幻覚や妄想は、本人には現実の出来事だと捉えられてます。

なので、本人が病気の症状だと自覚し周囲に相談するケースは少ないです。

周りの人が気づくことが、この病気の早期発見の第一歩となるため、家族や周囲の方に上記のようなサインがあることに気づいた時には、早めに専門機関に相談するようにしましょう。

りすたくん
統合失調症と思ったら?

統合失調症のサインがいくつか自分や身近な人に当てはまり、それが2週間以上続いているようであれば、
病気について知る機会を設けましょう。

「自分の症状は治らない」
「今までがそうだったから、この先もこのままだろう」

あなたが当たり前だと思っている考え方は、実はあなたの“考え方のクセ” かもしれません。

ひとりで悩まずにまずは周りに相談してみましょう!

りすたくん
統合失調症の治療

統合失調症の治療は、抗精神病薬をつかった治療と、専門家と話をする精神科リハビリテーションの二つを組み合わせて行うことが一般的で、主に以下を目標として治療を行います。

  • 幻覚や妄想などの症状を軽減する
  • 記憶や注意力など認知機能障害の低下を予防し、日常生活を送れるようにする。
  • 回復後、症状が再発しないように予防に努める。

なるべく早い時期から始めるほど、治療の効果は出やすくなります。

りすたくん
キャリスタができること

就労移行支援事業所 キャリスタ 新大阪

薬物療法と精神科リハビリテーションによる二つの軸での治療はどちらも重要で、キャリスタでもクリニックなどと連携し相談しながら個々の状況に合わせて以下のような支援を行っていきます。

心理教育

統合失調症はその性質上、幻覚や妄想などの症状が病気によるものだと本人には自覚しにくいものです。

そこで病気や治療に関する知識を身につけて、適切な対処法を本人が学ぶことがまずは必要となります。

キャリスタでは個人ワークやグループワークなどを通して、症状に対しての正しい知識を身に付け、病気に対しての正しい対処法を身に付ける心理教育プログラムを提供しています。

SST(Social Skills Training )
社会生活技能訓練

良好な対人関係を維持する方法、ストレスコントロール法などついて学ぶ訓練です。

「自身の症状について、周りの人にどのように説明すればいいか?」
「ストレスが溜まってきたとき、どのように対処すればいいか?」

など日常生活での困ったシーンなどをテーマとしてロールプレイング形式で学んでいきます。

就労支援

キャリスタでは上記のようなプログラムを行った後、就労移行支援事業所での目標である就職を目指して活動していきます。

統合失調症は再発しにくい環境を作ることが重要となってきますので、本人の状況にあった職場を探していく必要があります。

職場で安定して長く働いていくためには「障がいについて開示するか・しないか」など、考えていた方がいいテーマが他にもいくつかあります。

そういったテーマについては一人で考えて答えを出すのは難しい問題もありますので、キャリスタではご本人の気持ちに寄り添いながら一緒に答えを出すサポートをしていきます。

キャリスタではご本人に合った職場を探すお手伝いを致します。

就労移行支援事業所 キャリスタ

どんな些細なことでも大丈夫です。

「働きづらさ」や「生きづらさ」を感じている方へ、まずはお話ししてみませんか?

ご家族のお問い合わせも大歓迎です!

  • 無料 お問い合わせ